水辺に座り横笛を吹いて魚をおびき寄せている蛙、という物語性のある楽しい器です。
アール・ヌーヴォー作品のテーマとしては水辺に半裸の美女とか、水面をのぞいている天使や子供などが多いようですが、これは少し変り種です。
蛙の得意気でずるそうな表情や、ロカイユ風な波、蛙が腰掛けている木の枝などが、錫(ピューター)の特性を活かしてよく表現されております。
フランスではvide-poche(ヴィッド・ポッシュ=ポケットを空にするもの)と呼ばれる小銭や鍵や名刺などの小物を入れるトレーの類ですが、お菓子やおつまみ入れに、或いは水を張ってお花を浮かべたりしても良さそうです。
オリジナルはAlbert MayerというアーティストがWMFの為にデザインしたもので、本品はイタリアの小さなメーカーAchille Gambaが復刻したものとのことです。
【サイズ】 | 高さ(蛙含む):7.5cm 幅:20cmx17.5cm |
【年代と国】 | 1910年代 イタリア |
【サイン】 | Achille Gamba、錫の刻印他 |
【状態】 | 良好。 |
お客様のリクエストにお応えして写真を追加いたしました。
大きさをイメージして頂く為にペンテルのサインペンとティースプーンを載せてみました。
もう1枚は状態をチェックしていただく為のものです。
特にキズも無く、好状態です。