アール・ヌーヴォーのデザインのカトラリーは、当時たくさん作られたと思われますが意外にもアンティック市場にはあまり出回りません。
19世紀後半から20世紀初頭にかけてパリの高級銀器メーカーとして知られていたSAGLIERサグリエ兄弟社は数々の名品を残していますが(アールヌーヴォー期のDAUMやLEGRASのガラスと組合わせた逸品は有名です。)、このメーカーのアール・ヌーヴォー期のカトラリーは比較的見つかります。
デザインが大変美しいので目を引くのかも知れません。
パロット系チューリップがアール・ヌーヴォーの流れるようなラインと共にレリーフされた優雅なフォーク&スプーンです。
テーブル用と呼ばれるフルサイズのディナー用カトラリー2点セットが6客、合計12本のセットです。
シルバープレートですが、鍍金の落ちは殆ど見られません。因みに刻印の84という数字は12客(24本)につき84gの銀が使われているということを表します。
【サイズ】 | 長さ:21.5cm 幅(最大):フォーク2.5cm スプーン4.5cm |
【年代と国】 | 19世紀末〜20世紀初頭 フランス |
【サイン】 | メーカーマークS☆F☆☆☆と84の刻印 |
【状態】 | 良好。使用による小疵あり。 |