まるで巨大な宇宙船が煌々と地上を照らしながら
降りて来たかのような迫力にまず圧倒されます。
衛星のようなチューリップシェード6灯とセンターに3灯、
合わせて9灯の電球が点き、アールデコ期の住宅用
シャンデリアとしては最大級のサイズと明るさです。
ただ大きいのみならず、全体のバランスからガラスや
金具の細部に至るまでキッチリと美しくデザインされた
稀に見る完成度の高いシャンデリアです。
センターシェードは特に変わっており、6枚のパネルで
構成されたように見えながら1個の水盤形ガラスです。
GILLES(ジル)はアールデコ期パリに在った知る人ぞ
知る照明器具メーカーで凝ったデザインが特徴です。
広めの応接室や、カフェやレストランなどに、とても
良く映えると思います。
センターシェードの金具で挟まれる部分のガラスに
チップがありますが、金具を外さない限り見えません。
【サイズ】 高さ:72cm 全体の直径:84cm
センターシェード直径:55cm
【年代と国】 1920〜30年代 フランス
【サイン】 チューリップシェードに型でGILLES
(センターシェードには見当たりません)