ベージュ、グリーン、紫のシックな色合いと優雅なフォルムが綺麗なバルボティーヌ（英米ではマジョリカ）*のアーティチョーク皿です。
最近は日本でも食されるようですが、アーティチョークはアスパラガスと並んで古くからフランスの家庭料理の定番のひとつです。
アスパラガス同様ヴィネグレットソースをつけながら手で食べるのがトラディションで、そのためにソース用の窪みや仕切りのある専用皿が使われました。
多くはバルボティーヌで、アスパラガスとアーティチョークの両方の絵柄がデザインされた兼用型もありますが、本品はアーティチョークだけが控えめにデザインされております。
アーティチョークに限らず、こうした仕切り皿は色々に使えて大変便利です。
古い時代のファイアンス特有の貫入やシミがありますが、カケやヒビはなく、素朴な味わいのあるカジュアルに使えるお皿です。

*デコボコと半立体的な装飾が施されたタイプの陶器で、19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパで流行し、大手の製陶所がこぞってアスパラ用、生牡蠣用、デザート用などの食器や鉢カバーなどを量産しました。

【サイズ】　高さ:2.8cm 口径:24cm【年代と国】　193世紀末　フランス【サイン】　ありません。【状態】　良好。釉の状態や貫入の多少に個体差あり。